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hreflangタグの正しい書き方と構文ルール

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多言語対応のECサイトでは、ユーザーに適切なページを表示させるために、検索エンジンに「このページは誰向けか」を正確に伝える必要があります。
そのために欠かせないのが、hreflangタグの正しい設定です。
本記事では、hreflangタグの具体的な記述方法と3つの実装パターン(HTML/HTTPヘッダー/XMLサイトマップ)について、実例を交えて解説します。
 

hreflangの主な記述方法

方法対象特徴
HTML内の記述通常のWebページ最も一般的。CMSやECシステムでも設定しやすい
HTTPヘッダーでの指定PDFや画像などHTMLを持たないファイル向け。サーバー設定が必要
XMLサイトマップでの記述多ページ構成のサイトサイト全体を一括で管理したい場合に有効

HTML内での記述(最も一般的な方法)

基本ルール

  • :代替ページであることを示します
  • :対象となる言語コード(必要に応じて地域コードも)
    • 言語コード:ISO 639-1(例:, ,
    • 地域コード:ISO 3166-1(例:, ,
    • 例:, など
  • 絶対URLを使用(相対パスでは無効)

下層ページの例

地域別バージョンを持つ場合の例

特定の言語や地域を指定できない場合

このように、HTML内での記述はシンプルでわかりやすく、特にECサイトなどではこの形式が最も一般的です。

HTTPヘッダーでの指定(非HTMLファイル用)

HTMLを持たないファイル(例:PDF、画像など)の場合は、サーバーのレスポンスヘッダーでhreflangを指定します。

記述例

  • でURLを囲む
  • 複数の指定はカンマ で区切る
この方法はサーバー設定の知識が必要になるため、Web担当者やエンジニアとの連携が重要です。

XMLサイトマップでの指定(大規模サイト向け)

多数のページをまとめて管理したい場合は、XMLサイトマップにhreflangを記述する方法もあります。

記述例

  • :対象ページのURL
  • :各言語ページの対応関係を記述(自己参照も含める
  • 設定後は、Googleサーチコンソールでサイトマップを送信しましょう

実装時の注意点

hreflangが正しく機能するためには、以下のような基本ルールを守る必要があります。
  • すべての言語ページ間で双方向リンクを設定する
    • 例:日本語→英語、英語→日本語のように互いを指定
  • 言語コードと地域コードの組み合わせを正確に記述する
    • 存在しない組み合わせ(例:)は使用不可
  • hrefには絶対URLを使う
    • 相対パスでは認識されません
  • タグとの整合性を確認する
    • 特に「同じ言語・別地域」のページがある場合に重要
  • 設定後はサーチコンソールでエラーチェックを行う
    • 「インターナショナルターゲティング」機能で確認可能です

まとめ

hreflangタグの記述方法は複数ありますが、最も一般的で扱いやすいのはHTML内での設定です。
構文はシンプルながら、記述ミスやルール違反により意図した動作をしないケースも少なくありません
正しい記述を行い、Googleに正確な情報を伝えることで、多言語サイトはより多くのユーザーにリーチし、SEOも期待できます。